着せ綿&五倍子

こんばんは。

育工房の香西です。

昨日9月9日は、重陽の節句でしたね。

高校時代、国語の先生が風流な方で

授業中に着せ綿の話をしてくださったのを覚えています。

重陽=菊の節句の時は、菊の花に綿をかぶせて夜露を移し取り、

その綿で体を拭うことで長寿を願うというお話でした。

社会人になりお茶を習い始めて、

「着せ綿」というお菓子の存在を知りました。

あの時先生が言われていたのはこれだったんだ!と思い、

この時期にこのお菓子をいただくことで、

着せ綿の記憶は私の中で残ってきたのでしょう。

他にも、秋は季節を感じるものが沢山あっていいですね。

 

さて、話は変わって、

五倍子(ごばいし)という染料でストールを染めました。

五倍子は、ヌルデの木にできる虫こぶで、

薬用にも染料にも使われてきました。

昔からお歯黒に使われてきたことで有名です。

明ばん媒染では真珠色に、

鉄媒染では煮出す回数によって色味が変わり、

紫鼠色のグラデーションに染まります。

この色味が好きで、グラデーションに染めた糸で

過去には石畳模様の絵羽を織りました。

 

今回染めたストールも、アンビエント シェアさんに置かせていただきました。

是非、お店をのぞいてみてください。

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