刈安染めのこと

こんばんは。育工房の香西です。

立春過ぎて、あたたかい日が続いていますね。

特にこの土日は、澄んだ青空と明るい日差しに、春の到来を感じました。

 

さて、「刈安は沸騰させずに煮出した方がいい」という耳より情報を得て

昨秋からずっと試していました。

今まで、何の疑問もなく染液を煮出す時は沸騰させていたので、

これを聞いた時は大きな衝撃を受けました。

やってみると、きれいな色に染まる気がします。

そのアドバイスを下さった方から、滋賀県の伊吹山で採取した近江刈安を沢山いただいたので、

1月中はそのやり方で絹糸を何度も染め重ねていました。

夫に「美輪明宏に頼まれたんか?」と冗談を言われながら

染めては干し、染めては干しを10日間。

生きているような色になりました。

よこ糸に藍で染めた糸を入れたら、

どんな緑色になるかなあと想像しています。

 

間でストールも染めてみました。

左は夏に藍の生葉で水色に染めていたものに刈安の黄色を重ねた色。

刈安は青みがかった黄色なので、藍と相性が良いようです。

右は柿の葉でベージュに染めていたものに刈安を重ねた落ち着いた黄色です。

春らしいのが4色揃ったので…

(上から染料は、柿の葉+刈安、藍の生葉+刈安、藍の生葉、茜です。)

早速、高松市多肥下町のブティック、AMBIENT SHAREさんに置いていただきました。

写真と実際の色とは少し違って見えますので

是非、お店をのぞいて、実物をご覧くださいね。

 

今日もありがとうございました。

明日も皆様が心身ともに健やかに過ごせますように

心から願っています。

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